世界のクリスマスケーキ - スイーツモール

世界のクリスマスケーキ

世界のクリスマスケーキ

きらきらと輝くイルミネーション、心を温めるクリスマスソング、そして何より欠かせないのが甘くて美味しいクリスマスケーキ。世界中でそれぞれに愛されるクリスマスケーキは、その国の文化や風土を映し出しながらも、クリスマスの喜びを甘さとともに伝えてくれます。この記事では、そんな世界各国のクリスマスケーキを紹介します。国ごとに異なる独自の味わいとスタイルを楽しんで、今年のクリスマスを世界旅行気分で味わってみませんか?

《フランス&ベルギのクリスマスケーキ》ブッシュドノエル

クリスマスのデザートといったら、フランスやベルギーの伝統的なケーキ、'ブッシュドノエル'が鮮やかな彩りを添えますね。""クリスマスの木""という名前の通り、自然の森の木を模倣した形が特徴的なこのケーキの起源は、冬至の祝祭で使われた焚き火に遡ります。


タイムレスな味わいの中心には、ほどよく焙煎されたクリームやチョコレートが詰まっています。外側はリッチなチョコレートで包み込まれ、その見た目はまるで木片そのもの。バニラビーンズの香り豊かなクリームと思わず口元がほころぶチョコレートの組み合わせは、思い出に残る美味しさの一品です。


そして見た目も鮮やかで、表面に散りばめられたアイシングシュガーは冬の雪をイメージさせます。赤いリボンやミニチュアのサンタクロース、シルバーボールの装飾で一層華やかさを増し、お祝いのムードを盛り上げます。大皿にリッチなメインディッシュと共に配されたブッシュドノエルは、賑やかなクリスマスの雰囲気を盛り立てます。美味しさと目にも鮮やかなケーキで、クリスマスをより一層特別なものに彩りましょう。誰もが楽しめるブッシュドノエル、ぜひ一度ご賞味あれ。

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《ドイツ&オランダのクリスマスケーキ》シュトーレン

クリスマスを彩る甘美なケーキ、それがドイツとオランダの伝統的なクリスマスケーキ、「シュトーレン」です。ここ数年で日本でも人気が高まっています。ホワイトブレッドのような甘さ控えめのパン生地は、ドライフルーツやナッツ、香ばしいスパイスがたくさん練り込まれ、ふっくらと焼きあげられます。


その特徴的な形は、キリストの誕生を象徴する布で包まれたベビージーザスをイメージさせるもの。クリスマス限定で手に入るこのシュトーレンは、プレゼントとしても好評なんです。


筆者の友人でドレスデン近郊に住んでいる人からは、「クリスマスには欠かせない」との声も。さまざまな種類があり、中にはカルダモンやシナモンの香り高いスパイスが効いたものや、レモンやオレンジピールが爽やかさを添えたものも。


ホットワインやカフェラテと一緒に楽しむのもおすすめです。クリスマスの夜、シュトーレンを口に運べば、遠くドイツやオランダの温かなクリスマスの風情が感じられることでしょう。


今年のクリスマスは特別な一夜を過ごすのに、シュトーレンをめぐらせるのはいかがでしょうか。紛れもなく、シュトーレンは豊かで幸せな時間を約束してくれるでしょう。この趣深いヨーロッパの伝統を、ぜひ体験してみてください。

《オーストリアのクリスマスケーキ》クグロフ

クリスマスのシーズンに欠かせない伝統的なスイーツ、それがオーストリア、スイス、ドイツ、フランスのアルザス地方が誇る《クグロフ》。この世界中で愛されるクリスマスケーキは、パン生地に干しフルーツやナッツを混ぜ込んだバターケーキで、斜めに入った蛇の目型の特殊なクグロフ型に流し込んで焼きあげます。マリーアントワネットも虜になったと伝えられるこの美味しさは、まさに芸術品。


バター、砂糖、卵をたっぷりと使用し、さらにさくらんぼの蒸留酒に浸したレーズンやナッツがアクセント。さらに、レモンやオレンジの皮が織りなす、祝祭感溢れるアロマがその魅力を一層引き立てます。


クグロフの特徴的な型は、クリスマスのテーブルを美しく彩ります。職人がひとつひとつ丁寧に作り上げるその姿は、まさに見る者をクリスマスの雰囲気へと誘います。口の中に広がるその味わいと共に、目でも楽しむことができるクグロフ。


さらに一つの提案として、クグロフは白ワインとも相性がいいと言われています。一般的にクリスマスは赤ワインのイメージかもしれませんが、クグロフと白ワインのペアリングは一度試す価値があります。

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《イギリスのクリスマスケーキ》クリスマスプディング

イギリスのクリスマスに必ずと言っていいほど登場する「クリスマスプディング」。しかし、これはアメリカ風のスポンジケーキとは全く異なるデザートで、フルーツやナッツ、スパイスが豊富に使われており、その食感はプリンというよりプディングに近いものとなっています。


このクリスマスプディングは中世時代から続く伝統的なレシピで、家族が一堂に会するクリスマスには欠かせない一品とされてきました。中でも独特なのがその製作過程で、実際に食べる1年前のクリスマスに家族全員で材料を混ぜ、それを1年間じっくりと熟成させるという手間ひまかかるプロセスです。


その見た目もユニークで、ブランデーをじっくりと染み込ませ、着火すると美しい炎が上がるパフォーマンスがあります。アルコールが燃える様子はクリスマスのろうそくの輝きを思わせ、祭りの雰囲気を盛り上げてくれます。


口に含むと、甘さは控えめながらもスパイシーな風味と各種フルーツやナッツが広がり、幸運のシンボルである硬貨が出てくると一年間の幸運が訪れると言われています。


このようなクリスマスプディングの製法や風味、その豊かな歴史と伝統は、イギリスの家庭で古くから受け継がれ、今日まで守られてきました。これらの要素が結集したクリスマスプディングは、まさにイギリスのクリスマスの象徴とも言えるでしょう。


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《イタリアのクリスマスケーキ》パネットーネ&パンドーロ

イタリア産の甘いクリスマスケーキと言えば、パネットーネとパンドーロが大変有名です。ミラノ地方で生まれたパネットーネは、子牛の小腸から取れる特殊なイースト酵母「パネットーネ種」を使い、ブリオッシュ生地をじっくりと時間をかけて発酵させ、レーズンやカンディフルーツを混ぜ込んだお菓子です。カスタードや生クリーム、アイスと一緒に楽しむと、そのふんわりとした食感がより引き立ちます。


一方、ヴェネツィア地方発祥のパンドーロは、黄金色のブリオッシュを星形に焼き上げたケーキ。「黄金のパン」を意味するこのケーキは、バターを豊富に使った生地とバニラの香りが特徴です。食べる際にはパウダーシュガーをまぶし、雪化粧を施したような見た目が、クリスマスの雰囲気を一層高めます。


パネットーネもパンドーロも、それぞれ違った特色と風味を持っているため、イタリア人にとってクリスマスが一段と華やかなものとなります。両ケーキとも発酵や熟成に時間がかかるため、多くの家庭では専門店でそれぞれの時期に購入するようです。日本で素敵なイタリアンクリスマスを楽しみたい方には、是非この伝統的なお菓子をご賞味いただきたいです。

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《スペインのクリスマスケーキ》ロスコン デ レジェス

「ロスコン・デ・レジェス」は、スペインのクリスマスシーズンには欠かすことができない、特別なデザートです。王者の威厳と鮮やかさを持ち合わせ、その名前は「王のリング」を意味します。その理由は、このデザートが放射状に広がるリングの形状をしているからです。


原型は古代ローマの祭り「サトゥルナリア」で用いられていた豆入りパンで、現代のスペインでは1月6日に家族で切り分け、食べられるようになりました。ロスコン・デ・レジェスの特徴は、豆と小さな王様の象形を隠してあること。豆を見つけた者はその年の運勢が良くなり、王様の像を見つけた者は王冠を被る名誉があります。


華やかな装飾が施されたこのケーキは、ビタミンカラーの砂糖やキャンディ、アーモンド、ブランデーやウイスキーで風味を加えた甘さ控えめの生地が特徴的です。中にはクリームやチョコレート、またはマリーザンが詰められ、一見以上の豊かな味わいがあなたを待っています。


スペインの家庭で、クリスマスシーズンの夜にロスコン・デ・レジェスを囲み、家族で共有する瞬間。その暖かさと笑顔が、この特別なデザートから広がっています。この伝統的な菓子「ロスコン・デ・レジェス」は、1月6日の東方の三賢人(レジェス・マゴス)の日を祝うためのものであり、クリスマスやお祝いごとに楽しむことができるケーキ(菓子パン)です。


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《オランダのクリスマスケーキ》ショコラード ケルセンタルト

今年のクリスマスには、オランダの伝統的なショコラード・ケルセンタルトがおすすめ!甘いチョコレート生地とサワーチェリーの絶妙なバランスが楽しめるこのケーキは、特別なクリスマスを演出します。


ショコラード・ケルセンタルトの見た目の美しさも魅力的。チョコレートのリッチさと抜群の相性を誇るチェリーの装飾が、華やかなクリスマスパーティーを演出します。中には、口の中でとろけるクリームが隠されており、食べる者を虜にすること間違いなしです。


このケーキは、伝統的なオランダの味わいが楽しめ、洗練されたデザインはギフトにも最適。大切な人に、一味違ったクリスマスギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。今年のクリスマスは、オランダ風味を取り入れ、ワールドワイドなお祝いを検討してみてはいかがでしょうか。筆者としては、絶対に試す価値がありますよ!

《アイスランドのクリスマスケーキ》ヴィーナルテルタ

クリスマス時期のアイスランドの家庭では、伝統的なクリスマスケーキ、「ヴィーナルテルタ」が作られます。その名も「ワインのケーキ」。これはタルト生地やパンケーキのようなふわふわとしたアーモンド風味の薄いケーキと、スパイスを効かせたプルーンのジャムを交互に重ねて作ります。タルトのサクサク感とケーキの柔らかさがプルーンのジャムと絶妙に合わさるのです。その上に、香り豊かなワインがゆっくりと染み込みます。見た目は地味でも口に入れるとその深みのある味わいに感動すること間違いなし。


愛情を込めて時間をかけて一層一層焼き、ケーキを重ねて作るその過程は、家族で集まるクリスマスの楽しい準備の一部。その制作時間は家族の絆を深める、アイスランドの家庭にとって大切なひと時となっています。


アイスランドのヴィーナルテルタはただのクリスマスケーキではなく、その家族愛やクリスマスへの想いを表現する一品。さあ、アイスランドの温かいクリスマスの風景を、このヴィーナルテルタを通して感じてみてください。

《ニュージーランドのクリスマスケーキ》パブロヴァ

家を開けて目に入るのが、大きなパイナップル?違う、それはニュージーランドで独自に育まれたクリスマスの風味、パブロヴァケーキです。その美味しい白い雲のような外見と、フルーツで彩られたその姿は、クリスマスシーズンのニュージーランドの甘い風景です。


パブロヴァという名前は、20年代のバレリーナ、アンナ・パブロヴァに由来します。その軽い食感はシュガークリームと卵白のメレンゲからなるベースに、フレッシュフルーツをたっぷりと盛りつけることで得られます。ベースは外側が軽くカリっと、内側はマシュマロのようなもっちりとした感触。食べた瞬間、驚くほど甘く長続きするフルーツの香りが口中に広がります。


ニュージーランドではクリスマスは真夏にあたり、そのためパブロヴァケーキは季節のフルーツを贅沢に使います。パイナップル、パッションフルーツ、キウイフルーツ、ベリー類などのスプラッシュカラーのデコレーションが特徴で、まるでアートのような美しさです。


日本でも最近では、海外の特別な味をクリスマスのご馳走として取り入れる風潮が出ています。今回のクリスマスは一風変わった、ニュージーランドから来たエキゾチックなパブロヴァケーキを試しにいかがでしょうか。その派手な見た目と旨味のパブロヴァケーキで、この特別な日を更に豊かに彩ってください。

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まとめ

それぞれの国々がクリスマスに寄せる思い、長い歴史や文化が産んだ、まさに国民性を表すかのようなクリスマスケーキを、世界旅行気分で堪能しましょう。これを機に新たなクリスマスケーキに出会い、あなたのクリスマスがより一層特別なものになることを願います。


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